緊縛に魅せられて


私が緊縛に魅せられたのは、雑誌「さぶ」の表紙やグラビアを描いていた三島剛氏の短髪で
きりっとした顔と鍛えられた肉体の、まさに日本男児と呼ばれる男たちの緊縛絵を見た時からだ。
私も絵のように男を縛ってみたいという欲望に囚われ、そしてそういう緊縛された男を写真に
撮って見たいと思った。
「さぶ」のグラビア写真を撮る前から、プライベートで知り合ったボディビルダーを綿ロープで
亀甲縛りなどで縛って写真を撮っていた。
「さぶ」の初めのグラビアは私がプライベートで撮っていた時の写真が掲載されたが、モデルを
応募してから来たモデルは初めから、普通の写真と緊縛写真を撮ることに決め、編集部が縄師を
つけましょうかというのを自分で縛って撮りたいからと断って撮影してきた。

今、その頃の写真を見ると縛りは稚拙だがに夢中になって緊縛を勉強していたそのころがなつかしい。
縛り方は初め雑誌の縛り方を参考に縛り始め、それからはいろいろなモデルの男たちを縛りながら、
その都度試行錯誤し腕を磨いてきた。
途中から真正Mを縛り始め調教しながらの撮影にあたり、ただ美しい縛りだけではなく、より実践的
でより生っぽい縛りを勉強したくなり、SMサロン「花縄」のマスターにご指導を受け隷奴の緊縛撮影
を始めた。
そのころから麻縄で縛ることが多くなったが、既製の麻縄では自分の緊縛にしっくりとくる縄と出会わ
なかったので、やはり自分の緊縛は自分で作った麻縄を使って縛ろうと思い試行錯誤して作った
手作りの「さぶ縄」を使い始めてから、今まで特別なテーマで撮るとき以外は全て私のマイ縄の
「さぶ縄」で縛ってきた。
をつかいはじめてから

初めて男を縛って撮影してからもう何百人もの男たちを縛っては写真を撮ってきた。

年齢は20代から60代、身長・体重もいろいろ、体形もスジ筋から太った人までいろいろだ。
ただ言えるのは日本の男は、ほとんどの人は緊縛された時の方がより男の色気が増してくる。
縛られて自由を束縛された男、縛られてより筋肉が誇張された肉体、縛られて縄の快楽に堕ちて
いくときの男の顔、男の白い六尺の前袋がだんだんとしみにぬれふくらみの中がだんだんと怒張
していく。
私は縛る男の肉体に会わせて、縛りをかえて縛っているが、縛り終え男の肉体と私の縛りが
一体となり男の美しさとエロさを放つそんな緊縛ができた時はうれしい。
そんな緊縛された男を見ていつのまにか私の六尺の中も怒張している

その瞬間が私の緊縛に求める究極の醍醐味だ。
そんな緊縛に魅せられ、その一瞬に出会うため、これからも「さぶ縄」でいろいろな男たちを
縛っていこうと思っている。

                                                
                                               
   佐武郎