ST-2 SMに愛は必要ですか・・・

SMプレイに愛は必要ですかと若いMに聞かれたことがあった。
それは君がどんなSとMの関係でありたいか、どんなSMの世界を理想とするかによると思うと答えた。
SとMの関係に愛が必要だと思う人もいるし、そんな愛という感情など煩わしく、じゃまだと思う人もいる。

SとMの関係に愛という感情を必要だと思う人達。
この愛は恋人同士のラブ的愛だけではなく、SとMの関係は主従の関係でプレイによっては精神も肉体も傷めて
しまう場合もあるのだから、互いに人間的に信頼でき精神も肉体もこの人には全てをゆだねられるという
アガペーに近い愛の感情もあると思う。
この人達にとってSMプレイは互いの愛を確かめあい深めあう手段。
Sは愛しいと思うMを喜ばせよう感じさせようとそしていつかその精神も肉体も自分と一体化、隷属させようと
願い攻める。MはこのSのためならSの望むMになるために、その攻めに精神も肉体もゆだね耐えそして
いつかSへの隷属を願う。
この関係はSとMの主従関係が微妙に変わりながら、プレイをしながら二人が模索しあいながら時間をかけて
二人だけのSMプレイの世界を少しずつ広げ深め
ていこうとする。
そしてSの指・舌・歯・唇・言葉・息・ペニス・プレイの技の攻めに、Mの精神も肉体も少しずつ反応進化しSの色に
だんだんと染まっていく。

SとMの関係に愛という感情までではないが、好きと言う感情は必要だと思う人達。
プレイをするなら自分の好きなタイプでやりたいと思う、SもMも相手を年齢や体形や顔などで選ぶ。
ただプレイをして互いに面白くない場合は、互いに離れず二人で自分達だけのプレイの世界を構築しようと
努力しようとする人達もいるが好きという感情だけではプレイによっては我慢できず、他の相手を探す人が多い。
最初から、自分の希望のプレイにあう相手
は見つけることは難しいのだから互いの望むプレイに身をゆだねる
ハートを持ってもらいたい。
この人達の中には相方がいてそこに愛をおいて、SMの世界で遊んでいる人が多い。

SとMの関係に全ての感情ぬきで、プレイの技の上手いS・自分のプレイによく反応するM、特殊なプレイをするSの
場合そのプレイを好むMを求める人達。
そういう人達は相手の人間性で選ぶ人もいるが、多くは相手は誰でもいい技が上手なSかどうか、自分をのせるM
かで選んでいく。こういう人達は相手は関係なく自分がいかに感じるかが全てである。

SとMの関係で愛と言う感情の正反対の、憎悪や侮蔑すべき相手をSやMに選ぶ人達もいる。
個人的に、上司・先生・先輩など日常的に社会的に憎悪や侮蔑すべき対象の人間をMに選び痛めつけたいという
感情で攻めるS。行き過ぎるとリンチ的にMが泣こうと痛がろうと相手の感情ぬきで攻めてしまう。
またそういう人をSに選び、憎悪や侮蔑すべきSに痛めつけられ蔑まされているそんな可愛そうな悲劇の自分
に酔いしれ泣き叫び哀願するそんなプレイにより感じるナルシストのM達。
この関係を望まない人が、こういうSMプレイ嗜好のSやMの人と出会いプレイにはまってしまうと毒である。

他にSとMの関係にいろいろな感情より、同じ性的嗜好・フェッチで結び合う人達。
プレイで言えば、フィスト・スカトロ・野外露出・野外プレイなど。あと身につけるものなら全身タイツ・野球やサッカー
剣道・柔道などのスポユニ・スーツ・ガテン系など、そういう性的嗜好やフェッチにSMプレイを絡めて二人だけでなく
サークル的感覚で集まってする人達も多い。

君はSとMの間に愛は必要だと思いますか、それとも必要ないと思いますか。
君はどういうSを求めますか、Mを求めますか。君はどういうSになりたいですか、どういうMになりたいですか。
どうぞその答えはいろいろ体験してみて自分なりの答えを見つけてみてください。
自分が望むSMの世界はすぐ見つかるかもしれないし、永遠に見つからないかも知れないけれど
自分の心の奥深く秘めて誰にも見せていない真実に正直に正面から向きあい問いただしてみてください。
自分はどういうSMに精神も肉体も捧げそしてゆだねたいのか・・・。